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HIV、AIDSについて書いてみる

 特に、感染経路について。以下のリンク先の資料を読んで考えたことを、書いてみます。専門知識はありません。新聞やネットの情報でもって書いているため、過不足/誤りがあるかもしれない。その場合はご指摘いただくとありがたいです、勉強になるし。

 「先進国」と呼ばれるなかで、HIV感染者、AIDS患者が増加しつづけている国は、唯一、日本だけです。新聞は丹念に読んでいるつもりです。SARS、BSE、トリインフルエンザetc… と紙面を賑わせているのですが、HIV感染者の増加傾向についての警鐘は、残念ながら小さい音量です(私の耳が遠いのならいいのですが)。

 厚生省エイズ動向委員会の報告のうち、2004年1月を見て欲しい。
特に注目して欲しいのが、「国籍別、性別、感染経路別、年齢別、感染地域別報告数(表1)(表2)」の、「異性間の感染経路」です。

 「HIV感染は、同性愛の男性や薬物注射の濫用がほとんど…」とどこかで刷りこまれた私の脳には、上の感染経路は衝撃でした。しかも全体の6割を占めるのは20代から30代の若年層であり、20代未満に3名…

もちろん、輸血などに伴う感染もあるため、一概にくくれないけれど…

 データは少し古くなりますが、平成14年度エイズ発生動向年報にある、表4HIV感染者及びAIDS患者の国籍別、感染経路別年次推移(1985~2002)[MS-Excelファイル注意]を一部加工したグラフを作成しました。加工した内容:数的に少ない感染経路「母子感染」、「その他」、「不明」を省き、さらに男女別の人数を合計してあります。

hiv_aids.gif
*1 両性間性的接触を含む。

これを見る限り、感染経路として「異性間の性的接触」がかなりのびていることが分かります… また、ソースはないけれど、クラジミアやヘルペスなどのSTDが増加していることを聞きます。STDにより炎症を起こしたため、感染力が比較的弱いとされるHIVが感染(うつ)りやすくなっているのではないかと。

…っつーか藻前ら、ちゃんとゴムしる!!
アソコはきれいに洗っておけ!!
中田氏すんな!!
↑オサーンくさいなぁ…
言葉を代えると、
     ・感染者の若年齢化が進んでいる
     ・異性との性的接触による感染率が高まっている
 月並みだけれども「性交可能な年齢になる以前から、きちんと性教育を行うことで、予防可能だ」ということが言いたいのです。ドラッグや肛門性交を行う人々に向かって、「針のリユーズは止めろ」とか「グリセリンは多めに!!」といったところでムダでしょう。

 ヘテロセクシュアルな行動とか、コンドームの使い方なら、充分にアドバイスできます。小学生に濃密な(少なくとも自分がそうであったよりは密な)性教育を施すことへは、かなりの反発が予想されます…しかし、我が子が生涯をかけてHIV感染と付き合う可能性よりかは、我が子のVirgin喪失が自分よりも若干早めだった結果のほうが、受け入れやすいでしょう。

 学校での性教育に期待する親がいます。でも、間違っていると思います。HIV感染の観点からすると、予防的な性教育は、文字通り「我が身を守る」ことそのものです。我が子の安全を世界で一番案じているのは、きっと、あなたでショ。センセイじゃ、ないでショ。

 かくいう私もえらそうにいえません。結婚前はコソーリとHIV抗体検査受けましたもん… 結果は大丈夫でしたが、チョトドキドキしたのは事実。

 繰り返しますが、SARS、BSE、トリインフルエンザの話題も重要かもしれません。しかし、HIV、AIDSについては緊急の問題だと思います。私のアンテナが貧弱ならいいんですが、どうもこの話題が「ちいさめ」に扱われているような気がするので、書かせていただきました。

コンドーミング宣言

ヒトゴトじゃねーべ > safe sex

…と書いてきて、「感染経路のもう一つの側面」を忘れてました > ユーラシア大陸経由
怪しくなってくるのと、危ない話になるので、ここで退散します。書き逃げ?
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2004.3.1 以下を追記。
つらつら書いていたら、同じトリガーで書いている方を見つけたのでtrackbackしてみたりして。
敬天愛人格物致知さんの「 AIDSはすぐそこに」より

 ところが、そのコンドーム国内出荷量も1990年をピークに、今は減少しつつある。日本が高齢化社会を迎えてセックスレスになってきたとか、低用量ピルの普及だからだとは思えない。

かなり鋭いです。はげしく同意。…で白状すると、私の記事のネタ元は月刊誌「選択」の2月号です。かなりセンセーショナルに書いてて、訝しんで調べ始めたのがキッカケ。

Fozyさんの性病・妊娠防止「ゴム。ゼッタイ。」から引用します。

 避妊のことも性感染症のことも知らなさすぎなんだよ。だったら細かいこと言わずに、ゴムは絶対だと刷り込んでおけばいい。

ここだけ引用するのは乱暴かもしれないけれど、その通りだと思います。そして、学校なんぞに任せずに。その子のことを一番考えている「はず」の親がキチンと教えるべき。

Ver.82さんの「セサミストリートにエイズ感染者役が登場」より引用。

 南アフリカ版のセサミストリートに、HIVウィルスに感染している五歳の孤児「カミ」というマペットが仲間入りした。彼女は養母と生活しているという設定だ。カミという名前の由来はツワナ語(ボツワナ共和国の母国語)で”受け入れること”と訳され、「エイズ感染者や患者が持つ苦痛を和らげ、(社会が)彼らを受け入れられる」のを願って付けられた。

HIV感染者は、日本社会から隠蔽されているように「見える」。増加傾向がこのまま続くようなら、「感染者とどのように接するのがよいか?」を啓蒙するような「番組」が出てくるに違いない。
…あるいは、カミングアウトしたタレントとか(既にいるけどね)

ついでに「コンドーム」のトリビアも見つけたので引用してみたりして。
naoさんの「こんどうむ・・・。」より
    「コンドームってAIDSが見つかったから作ったんでしょ?」
    え?
    「違うよ、避妊のためだよ。“今度産む”からコンドーム。」
    えええっ?
    コンドームって日本語だったの?
あ、ネタだからね~
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萌えるチボー家の人々2

2.親子丼

親子丼… おやこどんぶり… ああ、この甘美な響き。日向鶏はあくまで柔らかさを主張し唇で削ぐ。金色卵は半々熟、しかも熱くて甘い。ちょっと舌を焼くタレの感触を味わいながら、ひとくち、はぐはぐ…

…の親子丼じゃない、おやこどんぶりの話。第3巻「美しい季節 I」の話。5年経ってます。
前回でダニエルの話はしたよね。やっぱり初めてのセックスって、やっぱり重要だね! 彼のinitiationでは、「女性は釣るもの、そして、共に快楽を味わうべき存在」という結論をもたらすことになる。要は放蕩息子やね。この息子にして、この親あり、というやつなんだけど、父親のジェロームがまたすごい。嫁子ほったらかしにして女子(おなご)の尻を追いかけるという、めずらしい四十やさ男。お手つきのメイドさんもたくさんいるし~。んで、その尻拭いをするのが妻であるフォンタナン夫人。

ポイントは、フォンタナン家に流れる淫蕩な血。

キャバクラの新入り、美女リネットを陥とすダニエルの話。色事師の手練手管が開陳されます。イケメンを自負している♂ども、ひょっとすると参考になるかもしれんぞ。いろいろ[わけありな]リネットを攻略するダニエル。彼女の初々しさに心震わせながら、付かず離れずのアプローチを試みるダニエル。努力が実って、ようやくいい顔を見せるリネット。

もう一押しのところで彼女が、こういうシーンがある。

「あの、あたし、どこかでお目にかかったような気がするんだけれど」
彼は、やみの中で微笑した。彼は、女がそうくるだろうと思っていた言葉だけしか口にしないのをありがたく思った。
「ダニエル何っておっしゃるの?」

そして、ダニエルの姓を知ってから、彼女は執拗に逃げ出そうとする。とまどいながらも追うダニエル。一種のゲームかしらと思いながら。ついに彼女をつかまえるダニエル。けれどもgentlemanとして振舞い(戦略的一時的撤退)、彼女を送っていってタクシーに乗せてやろうとする。そこでの会話。

つとめて友人として別れるときの態度をしめしてやろうとした。いっしょに乗らないとはっきりわかったとき、女の顔からは緊張がゆるんだ。女は運転手に行く先を知らせた。それから、ダニエルのほうをむいてわびるように言った。
「許してね、ダニエルさん、今夜は帰らしていただきたいの。あした、そのわけをお聞かせするわ」

しかし明日にならずとも決行することにする、ダニエルは。激情に駆られたまま動き出す自動車へ走り寄る。女も同様。いったん火がついたら、どうしようもないわな。若い♂♀はね(w

リネットは、すでにドアをあけていた。クッションの奥に身をすさらせていた。その目は、やみの中にひらかれていた。女をしっかりと抱いてやると、女は唇を押しあてて来た。そして彼には、女が、弱さやおそれの気持ちからではなしに、自分をまかせているのを感じた。女は、すすり泣いていた━━━━━絶望したかのように━━━━━そして、何かききとれない言葉をつぶやいた。
「あたし…あたし…」
ダニエルはそれをきいてぎょっとした。
「あたし…あなたの…赤ちゃんがほしいの!」
「じゃあ、おんなじところへ行きますかい?」と、運転手がたずねた。

ええと、ここは笑うところです。運転手さんのナイスつっこみに!
あと、解説が後だしでしたね。ちゃんと読むと、ダニエルが一生懸命口説いてたワケアリ美女は、ジェローム(とーちゃん)が開通式を済ませた女性であることが分かります。しかも、ナマ入れ中田氏したみたいで、妊娠→死産の経過をたどっていた…と。

うーむ。これは萌える要素じゃないかもしれない… がエロいです。「あのひとの子が産めなかったから、あの人の息子と」なんて。一途なエロスと、やっぱり「死とセックス」を感じます。
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モノは言い様

「Windows XP SP2はセキュリティのためのSPと言っても過言ではない」を読んだ。突き刺さる一文があったので引用する。

脆弱性については、「あらゆるソフトウェアに存在するもので、“欠陥”ではない」と定義。その理由を東氏は、「欠陥とはソフトウェアの設計段階から問題があるものを指し、マイクロソフトが言う脆弱性とは、リリース後に悪意あるユーザーがさまざまな試みを行なったあとに発見されるものであり、設計段階のミスではないからだ。(Internet Watchより)

「仕様通り」というやつやね。
これから顧客に突っ込まれたら↑の文章をコピペしようっと、二度と口きいてくれなくなること請合い(w
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はじめてのスパム:「送信者詐称」をやってみよう

知っていることと、公開することは別モノだと思っている小心者なので、この方法を公開するのは控えていました… が、公開してるとこ見つけました。
スパム小僧への第一歩はここから。
「送信者詐称」をやってみよう

「SMTPのジョーシキじゃん!!」というツッコミ上等。知っていることと、公開することは別物。さらに「私が」公開することはもっと別物。「原子爆弾の作り方」は、知識として知っています。けれど、公開するのは犯罪の薫りが…

極東ブログの栄養教諭の恐怖のスパム小僧「死ね糞気違」さんへのfinalventさんのメッセージが面白い。

 > なんか、こー、情念は伝わってきます。

この一行に笑ってしまった。

小心者はリンクのみ晒す。
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萌えるチボー家の人々1

みんな、だまされているヨ!! これは萌える小説なんだYO!!

「チボー家の人々」という長編小説がある。ノーベル文学賞を受賞したぐらいだから、文学の薫り高い逸品扱いされているけれど、みんな、勘違いしてるよ、これは「萌える」小説ナリ。

いまから萌える要素を考察していくけれど、チョト長くなるかも。
底本は、白水uブックス「チボー家の人々」1~13巻。
ネタバレ全開&毒電波受信しまくっているから、これからチボー家を読もうかなと思っている人は以下の文章を読まないように。
あるいは「黄色い本」(高野文子)とか「チボー家のジャック」を読んで、なんだか憧れのようなものを抱いている人も、以下を読まないことをオススメしときます。

萌えサマリー
   1.少年x少年
   2.親子丼
   3.父と娘
   4.妹、しかも友達の妹
   5.妹、しかも血縁関係なし、さらにメイドさんの娘でもある

1.少年x少年

第1巻、サブタイトル「灰色のノート」の話。「灰色のノート」をめぐる話なんだけど、要は交換日記。ちょっと引用するね。

自分の感情を研究してみればみるほど、人間は、
  一個の獣
であり、そして恋愛のみ、よくこれを高め得るもののように思われる。これこそ、ぼくの気づいた心の叫びなのだ。それは確かだ!
ふたりをしてかくも互いに愛させたもうこと、孤独にすさむふたりの心を、かくも堅い結合によってひとつに合わせたもうことを、主に感謝してたてまつろう!
けっして、ぼくを捨てないで!そして、ぼくらふたり、お互い同士
  ぼくらの愛
の燃える相手であることを、未来永劫おぼえていよう。J.
(p.83)


こんな感じ~。もうすぐ14歳になる少年と少年の日記です。熱いです、無敵です、純粋です。男女の恋愛よりも、もっと純な感じがします。だって、♂♀だと、マイルストーンとでも言い換えることが出来るからな(w

少年はジャック・チボー。意思力の強い、感情主義でドリー夢がちょっと入ってる、チボー家の一人。童貞。
もう一人はダニエル・フォンタナン。頭もよくって、オトコマエ。詩が好きな一見ロマンチスト。童貞。

…とまぁ、他人が読んだらこっ恥ずかしい内容を、センセイの目を盗んでは帳面につけていたワケね。まぁ、同性同士なんて、思春期にかかる「はしか」のようなもので、程度の多少はあれ、誰しも経験したことがあるんじゃないかと言ってみるテスト。でもね、本人同士は大マジメなんですよ、二人っきりで暮らしたいとか、二人で旅行に行きたいとか、できもしないことを熱っぽく語り合っては、ウルウルしてる。きょうび、ボーイズ・ラブ系のどこも採りあげないような設定。

風向きが変わるのは、「灰色のノート」がセンセイにバレるところから。ジャックの恐ろしいほどの走り書きを引用する。

卑怯にも、なんの証拠もなく、非難してはばからぬやつら、彼らに汚辱あれ!
  汚辱と、そして災厄と!
卑怯な振る舞いはぜったいにやめよう、嵐に向かって突進するのだ!むしろ進んで死を選ぼう!われらの愛は、誹謗、威嚇の上にある!ふたりでそれを証明しよう!
  命をかけてきみのものになる J.
(p.93)

家庭から、学校から一直線に脱出するジャック。とまどいながらも(このままだとジャックが暴走する)と心配しながらついていくダニエル。二人の逃避行が始まります。パリからマルセーユまで。マルセーユからアルジェリアへ行こうとします。ハァハァする箇所はここ。二人で宿に泊まるところ。

部屋に入るなり、お互いの見ている前で裸にならなければならないことに気のついたふたりは、おなじことを思って当惑していた。
(p.95)

しかし、しょせん都会っ子の家出、金も尽き、アルジェリアへ密航する方策もないまま、何日もしないうちに捕まって連れ戻されます。途中、見知らぬ女性の手引きでダニエルだけ童貞卒業するイベントつき。スカートの中を知ってから、ダニエルのジャックへの友情はみるみるうちに色あせてゆく… 現金なものよのぉ。まぁ正しいけど。

後産な話として、二人は馬が死ぬところに遭遇します。直前がダニエルの童貞喪失なことを思い出すと、まさに「死とセックス」。このテーマは繰り返しでてきます。

駆け足でしたが、「灰色のノート」転じて「少年x少年の交換日記」の紹介でした。BL(Boys Love)な人が読んだらハァハァするかもな。
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サハリンプロジェクト

テレビ東京のガイアの夜明け「燃えよサハリン~始動する石油巨大プロジェクト~」を観た。知人が赴任するから、どんなとこだろうと興味半分で、観た。

「極寒の地」そのままの風景。長男ドミートリイの流刑先もさにあらん、というすごい場所。

そのすごい場所に世界中の目が集まっていることに、あらためて気づかされました。映像はスゴかったけれど、番組は薄かったので、ネットで補完した情報をメモする。この超巨大プロジェクトを「どのようにまわしているか」がとても気になるところ。引き続きヲッチする。

■サハリンプロジェクトの概要。開発進展の程度により3つのカテゴリに分けることができる。( )内は投資額。

 ○カテゴリI
   サハリン1プロジェクト(150億ドル)
   サハリン2プロジェクト(100億ドル)

生産物分与契約(PSA)が発効しPS鉱区として事実上承認され、具体的な開発作業に入っている。

 ○カテゴリII
   サハリン3プロジェクト(探鉱投資に4.1億ドル)

鉱区開発権を落札。生産物分与契約は未締結。PS鉱区法は承認されつつある。

 ○カテゴリIII
   サハリン4プロジェクト
   サハリン5プロジェクト
   サハリン6プロジェクト

開発権の入札があるが、形成されつつあるコンソーシアムが落札する見こみ。

※「ガイアの夜明け」ではサハリン1とサハリン2を扱っていた
サハリンプロジェクトの鉱区地図

■資金調達の方法。非常に厳しい気象条件と地理条件の下、1990年代に貧乏国となったロシアが、莫大な投資負担は不可能。

ここで注目するべきなのが、「生産分与契約(PSA)」という資金調達の方式。これは、探鉱、開発および生産プラントのコストを賄うために企業が提供した投資への返済に、プロジェクトから生まれた初期収益があてられることを保証する方式である。

一見するとロシア、西側企業ともにwin-winの調達方式に見えるが…

 ホスト国が鉱区使用料あるいは税金の受け取りを始める以前に、どのコストが賄われるべきかについて、だれが決定権を持つのかという問題があるのだ。まったくよくあることだが、プロジェクトは「金メッキ」ものであった。言いかえれば、鉱区使用料の支払い段階になる以前に、充分な──ということは、不当な──利益を確保しようと、企業は建設コストを水増ししていたからである。じつに、いくつかの事例では、開発コストはあまりにも高く計算されており、鉱区使用料は結局支払われることがなかったのである。
(リチャード・タンター「サハリンプロジェクト:夢か悪夢か?」より引用)

これをふまえて、カテゴリII、カテゴリIIIでは生産分与契約は未締結のまま。「ガイアの夜明け」では「30年の悲願」や「国益」といった言葉が景気良く飛び出していたが、まだまだ途についたばかり、ともいえる。この巨大プロジェクト、私が生きている間にどこまで進むのだろうか?

■関連リンク
北海道:サハリンプロジェクトの現状
京都精華大学:サハリンプロジェクト~夢か悪夢か?
北海道大学:サハリン大陸棚における石油・天然ガスの開発と環境
三井物産:サハリンへの道がエネルギーの道になる
資源エネルギー庁:サハリンプロジェクトのFAQ
ガイアの夜明け
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みずいろ

 あるギャルゲーをプレイした。ギャルゲーというものは、一つのソフトに色々なシナリオが入っているんですが、私がいちばん気に入ったのは、むかし離ればなれになってしまった幼なじみと再会する、というシナリオでした。じわわん、と胸が熱くなった。

 私は思い出す。幼児→小学→中学、ずっといっしょだった近所の女の子。家族ぐるみのつきあいだったので、おたがいの家に入り浸っていたなぁ。よくからかってたっけ。高校のときに告白されて断ってそれっきりだったよなぁ、とチョト勿体無い思いをしながら、実家に電話したときついでに訊いてみた。

  私「あのサ、むかしよく家に遊びに来たあの子、覚えてる?」
  母「… あぁ、日和ちゃん(仮名)ね?」
  私「そそ、どうしてるんかなぁ? もおケッコンして子どもとかいるんやろな」
  母「… 」
  私「ん、どしたの?」
  母「あのね」
  私「うん」
  母「日和ちゃん… お亡くなりになったの… 」
  私「え… 」
  母「去年、ご病気で… 」
  私「… 」

…目の前が真っ暗になるというよりも、目が見えなくなった。
しばらく上を見上げていたんだと思う。
ずっとずっと下のほうから「パパどうしたのー」という声が聞こえる。
ギャルゲーって、体験するかもしれない出来事のシミュレーターでもあるんだね…

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プロジェクトマネジメントプロフェッショナル

 PMPとは、"Project Management Professional"の略語。つまり、プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナルのこと。PMPは、非営利団体PMI(*1)が行う、プロジェクトマネジメントの国際資格です。世界120ヶ国、50,000名以上が資格を保有。(2002.12時点の情報)

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芸者-苦闘の半生涯(増田小夜)

「極東ブログ」の紹介で「芸者-苦闘の半生涯」を読んだ。幼くして芸者に売られ、戦中戦後の混乱期を生き抜いた女性の数奇な半生の話。

自分の生涯で、最も痛かったことを思い出しても、最もひもじかったことを思い出しても、作者が体験した思いを想像することすら不可能でした。それほど苛酷な半生が淡々とした言葉でつづられています。そんな私でも、作者が発する強いメッセージは痛いほどわかりました。ここに、引用します。

いま私は、親の無責任から罪のかたまりのようにこの世に生まれ出たものが、どんなみじめな気持ちで一生を送らなければならないかを訴えて、私のような人生が、ぜったいに繰り返されないようにと叫びたい気持ちでいっぱいです。 [中略] 人の心を持ち、人の親になったら、たとえ精根つきようとも、その子がひとり歩きできるまで、親としての義務をはたしてもらいたい。

このテの話は「あゝ野麦峠」とか「女工哀史 」ぐらいしか知りませんでした。どちらを読んでも暗鬱な気分になるけれど、これはチョト違う。暗い中にも、生きていこうとする勁さを受け取りました。

ふと他界した祖母を思い出す。

幼い私は、「ばあちゃんの若かった頃の話」を喜んで聞いたものだ。そのほとんどが「ご飯を満足に食べられなかった話」だったように記憶している。で、結語はいつも、「だから、食べ物を粗末にしちゃだめよ、バチがあたるから」だった。

食事を除けば苦労はなかったかと思えば、そんな筈ない。若くして良人に先立たれ、女腕一つで呉服屋を切り盛りし、二人の子どもを育て上げ、畑までやっていたくらいだから。並大抵の苦労じゃなかったと想像する。

祖母に限らず、祖母のネットワークの人々にも懐いていた。遊びに行けば必ずお菓子をくれたから(w 今から30年近くも前の話だ。

いわゆる「老人ホーム」に入り浸って、いろいろな話を聞いたのだが、不思議と苦労話がなかった。少なかったのではなく、なかった。大変だった半生を振り返っても、彼/彼女らは「今もいいけれど、あの頃はもっとよかった」と。想い出とは、いいものしか残らないのか?

いやいや、最近の爺婆のかまびすしい不平不満、公共の場でのルールもマナーもなっていないふてぶてしい態度を見ていると、トシヨリも変わったのだなぁ、とつぶやいてみる。

最後に。いい本を紹介していただき、感謝しています。ありがとうございます > finalventさん
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タイガーウッズの育て方

「トレーニング・ア・タイガー(アール・ウッズ)」を読んだ。著者アール・ウッズは、タイガー・ウッズの父親。私はゴルフやらないので、教育本として読んだ。

教育に対する彼の考え方は、私と同じであることに気づいてから、確認のつもりで読み進めることになった。あぁ、同じだな~と感じたところを抜粋する。

 親子がうまくいくためには、互いに尊敬する関係がなければだめだ。そんなよい関係が生まれるためには、愛情は与えるものであり、尊敬は勝ち取るものだと理解することだ。  まだほんの小さなころから、子どもの尊敬を勝ち取るよう努力するべきである。困ったことがあれば、いつでも助け舟を出す気持ちがあることを子どもに伝える。指導を与えるのは求められたときにのみとどめるべきだ。 (p.21)

 愛する気持ちは、常に言葉や態度で伝える。「以心伝心」は、少なくとも私にとっては、ありえない。子どもの年齢に関係なく、真面目に応えるべきだ。おかしいところは理由も含めて指摘する。その一方で、自分のおかしいところはいつでも指摘してかまわない、自分が間違うこともあるだろうから、ということも、予め伝えておく。子どもが最初にコミュニケートする相手は、親だ。その親である私が適当な態度で接しているならば、子は、「コミュニケートはいいかげんな態度でもよい」と思うだろう。

 また、私は、子どもを安心させなければならない。子どもにとっては、毎日が冒険だ。知らないことばかりだ。そんな子どもに「安らいでいられる場所」を供さなければならない。それは「イエ」という建造物だけじゃないかもしれない。私は、自分の時間をできるだけ子どものために使おう。会話であれ、遊びであれ。そのうちウザがられるだろうが、子どもが自発的に距離をおかない限り、なるべくつきあってあげようと思う。困ったことがあったら相談できる相手であると信用してもらうために、今からたくさん話し合っておこう。

 「安らいでいられる場所」のためには、妻との関係も重要だ。父母がケンカしてたら、その理由はなんであれ、子どもは安心できないだろう。私は、自分が子どもだった頃、両親が喧嘩してた夜を思い出す。もしリコンしたらどうなっちゃうんだろうという不安と、どうとでもなれという気持ちに押し潰されそうになりながら、自分がどうしようもなく無力な存在であることを思い知らされたものだ。妻とは今まで以上にいい関係でいなくちゃ。

 子どものゴルフ教育における一番大きなハードルは、フラストレーションとの付き合い方だ。とかく子どもというものは、何かをすぐに会得できないと興味を失ってしまうことが多い。だがゴルフでも人生でもそうだが、お手軽な満足なんてあり得ない。満足は瞬時に手に入ることは無い。  そこで、実は自分もまだ会得していないのだと子どもに話してやる。誰にも会得なんてできないかもしれないが、それでも自分は楽しんでいる、と。 (p.40)

 これは、ゴルフだけでなく、何かを手に入れようと努力しているならば、常に起きうることだ。
「達人のサイエンス」にも同じことが書いてある。簡単に手に入るようなものは、たいしたものじゃない。努力を積み重ねていって、ようやくあるところへ到達する。けれどもそこはゴールじゃない。一つのの段階だ。そこからまた努力を積み重ねていって… この場合、「努力の積み重ね」そのものを楽しめるか否かにかかっている。

 タイガーは、上達の秘訣を尋ねられると、「1に練習、2に練習、3に練習。ウォーッ!!」といったそうだが、この大切な「人生の秘訣」を知っているのと知らないのとでは、まるきり違った人生となっていただろう。私はどうやってそれを伝えることができるだろうか?

「今日の目標は何だい?」
するとタイガーは答える。
「ドライバー練習場のはしっこにあるヤシの木だよ」
私は質問を続ける。
「どのヤシの木だい?」
「左から3番目のやつだ」
タイガーのやっていたことは正しい。ゴルフの場合、どんなショットでも目標を狙って打たなければ意味が無い。目標を狙わずにショットを打つべきでない。目標は具体的であればあるほどよいのだ。 (p.168)

 ここ、ゴルフの話だけれど、仕事であれ、学業であれ、なんにでも通じるキモですな。目標のない努力は無意味であり、目標は具体的であればあるほどよい。最終目的があり、そこに到るまでのプロセスや成果物を具体的に思い描いて(必要とあらば書き出して)、そいつに向かって「スケジューリング→実行→軌道修正」を繰り返す。

 仕事の必要上、私はある資格を取得するための勉強をしている。子どもはそれをじっと見ている。子どもがもう少し大きくなって、「べんきょう」というものをするようになったら、きっと私に訊いてくるだろう…「どうして勉強するの?」って。そのときには、ここで書いた文章を思い出さなきゃ。目的達成のための、努力する習慣と方法を身に付けるためだよ、って…も少しやさしく説明できるようにならないとな(w。

著者アール・ウッズの母親の口ぐせを引用する。シンプルで、真実だ。

・他人を裁いてはならない。それは神様の役目
・教育を受けなさい。それは将来、決してなくなることの無い、誰にも取り去ることのできない資産です
・(マイノリティは)他人より頑張らないと平等な機会は得られない
・最後に… いつもよい人間でありなさい

最後に、チョトだけゴルフの話。日本ゴルフ協会のジュニア会員は7歳以上で、ゴルフ場や練習場も大半は「危険回避」を理由に子どもの入場を禁止していることを付け加えておきましょう。

この本はメルマガ「一日一冊:人生の智恵日記」で紹介されて手にとりました。良い本を紹介してくださり、感謝しています。ありがとうございます > japantnさん
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