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あたりまえのことを、あたりまえにできる、そんな人こそ素晴らしい

↑「ロジカルプレゼンテーション」を読んで心に浮かんだコトバ。

まず、かなり感心した。この本自体がプレゼンテーションの好例となっている。著者の考えやノウハウが一発で理解できるように書いてある。書き方・構成のうまさだろう。最近のノリだけで書きなぐったビジネス・ハウツー本が氾濫する中で輝いている。

しかも、基盤かつ不可欠なスキルに的を絞って書いてある。一読するだけで、ビジネスパーソンの基礎体力として必要な「考える技術」と「伝える技術」が理解できる。つまり「順序だてて考えて、分かるように伝える」簡潔かつ強力なノウハウが書いてある。新入社員は必読だねっ。

さらに、ヒューマンスキルいわゆる「経験」を重視しているところが謙虚でマル。「これさえあれば」と銀の弾丸を標榜する本ばかりでウンザリのあなたにも効く一冊かも。

…こんだけ誉めればいいだろう。以下、辛口。

読めば一発で分かる分、底の浅さが目立つ。ツールがいくつか紹介されているが、現場で長年ビシバシ使われたように見えない。ツールを適用する例とその効果がいかにも作った風なので、「ツールのためのツール」という臭いがする。いわば枯れてないフレームワークで、鵜呑み危険。

きれいにまとまりすぎ。人や仕事に「○○タイプ」とレッテルを貼りまくる行為は、レッテルからはみ出した部分を完全に無視している。「はみだした部分」こそが擦り合わせや調整が必要な、まさにドロドロした「仕事」のコアなところ。きれいごとだけでは、人も仕事も動かない。

これはコンサルタントの秀才クンが書いたような本。新入社員にイロハを教えるのには良本だが、3年目社員なら「わたしならこうする」とレスが返ってくるはず。そのレスこそが「経験に裏打ちされたスキル」なんだ…

…と、ここまで書いて思うのだが、「あたりまえのことを、あたりまえにできる」人も少なくなっているのも事実。「あたりまえのことすら、ちゃんとできていない」十年一日のオサーン連中に読ませたいのも事実。

「ロジカルプレゼンテーション」―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
高田 貴久 (著)

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