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新幹線改修プロジェクト

41億人。この40年で東海道新幹線が運んだ人数。

走った距離は15億キロ。地球<->太陽を5往復したことになる。しかも新幹線は東海道だけではない。山陽、東北、上越と全国的な広がりを見せ、台湾新幹線は来年開通予定だ。既に700系をベースとした輸出車両が海を越えている。

700トンの車両が一日何百回と超高速で行き来する。これほど酷使される土木建造物は無い。パンタグラフや線路は日々のメンテナンスで対応可能だが、橋梁やトンネル、高架といった「取り外しのできないもの」はそうはいかない。

【東海道新幹線に1兆円】

JR東海は東海道新幹線の大規模改修に総額 1兆1070億 円かかるとして、国土交通省が創設した「新幹線改修引当金制度」に15年間で5000億円を積み立てる計画を同省に申請した。

[共同通信2002-08-23]

残りの6000億円はどうするんだろ? という下世話なツッコミはおいといて、プロジェクト概要は次の通り。

  期間:2018年4月-2028年3月
  予算:1兆1070億円
  目的:東海道新幹線の改修(鉄橋、高架、橋梁、トンネル)

  前提条件:新幹線を止めないこと

日本の大動脈ともいえる新幹線。神業ともいえるダイヤ。その血管が詰まることは、日本経済の心筋梗塞に等しい。これまでの、夜間メンテナンスや応急処置とは大きく異なり、動いている昼間も含めた工事を行う…? ありえない。トップスピードの新幹線を見たことがあるなら分かるはず。どんなに目の良い列車見張員でも逃げ切れない。

となると夜間限定で、厳密な工程管理・時間管理が求められる。橋梁やトンネルなど複線化の効かないものはスライド工法が必要になる。新幹線並の秒きざみとは言わないが、工事は分刻みの対応を迫られるに違いない。始発列車も700トンの超高速だから。

当然のことながら、JR東海の子会社は皆メンテナンス用の整備会社。だから、この工事を実施するためには専門の会社を設立するところから始まる。JR東海はそこと契約を締結するのだろうなぁ… 「目的」はハッキリしているが、手段やノウハウはまるでないはず(このプロジェクトはまさに前代未聞)。従って、実費償還契約になるだろう。ゼネコンは部外者なので、今後は「プロジェクト」という視点から見守っていきたい。

余談だが、「動脈列島」という小説がある。新幹線を転覆させるテロリストの話。30年前のお話だがおもしろいよ。あの頃から新幹線の本質 [ 安全かつ正確無比 ] は変わっていない。ニッポンの誇りだと思う。

ネタ元 : 朝日新聞10/5「超高速の時代」

参考 : wikipedia新幹線

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誰もが長生きしたいと思うが、年をとりたいとは思わない

年をとると「枯れていく」というのはウソ。欲望は年をとるほどにいやがうえに増す。見たまえ、マナーを守らないのは若人か、老人か。素直に聞けないのは若造か、年寄りか。分かったようなフリをしたがるのは二十か八十か!?

以上わたしの「偏見」。良ゐ子はマネしない。これは立派な年齢差別(エイジズム : ageism)で、人種差別(racism)や性差別(sexism)と同様、人間の人間に対する三大差別のひとつ。

以下イギリスのお話をする。

今秋の議会で論争が起こっている。政府は定年を65歳から70歳へ引き上げることを検討しているためだ。その背景には、このままだと年金制度が維持できなくなるという政府のあせりを垣間見ることができる

もういっぺん念押し。これはイギリス政府のお話。

つまりこういうことだ。年金制度を支える若年層が年々低下し、このままベビーブーム世代が年金生活者になるときには、制度がパンクする。2020年には確実に制度破綻を起こすという試算もある。

しつこく繰り返す。これは英国産業連盟(CBI)の見解。

CBIは今年7月末に声明を発表し「70歳への定年延長が年金危機を解消する最善の手段」とし、政府の動きを支持した。企業にとっても年金負担が大きくなりすぎることを問題視したためである

いっぽう、定年延長により支給開始の前に死んでしまう貧困層が増えるという。労働組合会議の主張によると、70歳まで定年が延長されれば、貧困層で年金がもらえるのは2人に1人になってしまうという。

つまり 「 貧 乏 人 は 死 ぬ ま で 働 け 」 ということですな (つД`)

現行の年金制度を維持しつつ、その破綻を回避するためには、税金をつっこめばよい。でっかい法案と一緒にコソっと通しちゃえばよい。しかし、制度破綻がこんだけ暴かれ、「社保庁税金湯水の如し」がこんだけ問題視されている今、税金で補填してネ(はぁと)などと発言すれば間違いなく刺される。

そんなことでお悩みの団塊官僚サマへ、上記のプランをご提案いたします(はぁと)。年金制度いじりまわしで時間かせぎをする一方で、定年の延長による一点突破全面展開を目指すべし。厚労省のエライ人は、既得権の保持に尽力するよりも、むしろ「制度改革が事実上必要でなくなる」ための既成事実の積み上げをがんばりなされ。

え? もうやってるって? いろいろと?それはたいへん失礼しましたorz

ネタ元:「選択」2004.10月号

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表題はジョナサン・スウィフトの箴言を引用。「ガリバー旅行記」は毒入りスゴ本。リンク先は青空文庫。未読の方はご注意を。

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