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子どもへのまなざし:忘れるという「能力」でクヨクヨするのを止める

これは佐々木正美著「子どもへのまなざし」を読んで感じたことをつづったものです。

 子どもと接していて「ああ、こんなことを言わなきゃよかった」「ヒドイ態度を取ってしまって、悪い見本を見せちゃった」と毎日後悔ばかり。もーっと振り返って「妊娠中にハデな夫婦喧嘩、いっぱいしたよなぁ、子どもがヒステリックなのは、あのときのケンカが原因なのかななぁ」…と、クヨクヨしてた時期がありました。

 タイムマシンがあって時間を遡ることができるのなら、こうした心配もするべきでしょうが、今の私の収入ではタイムマシンは買えません。

 じゃぁどうするか?

 自分が影響力を行使できるのは、「現在のみ」と割り切ります。「今」この子をどう育てていこうか? という気持ちでもって、毎日を過ごします。「今」と「ここ」に集中することで、過去のクヨクヨから決別します(過去の「教訓」は忘れないけれど)。いまだけ最善を尽くせばいい。その結果「失敗」したって、子どもはそれなりに育っていくもんだ… と考えれば、チョト楽になれました。

 幸いなことに、私はこの「忘れるという能力」が人並み以上にに優れています。約束をすっぽかす。メールの返事を忘れる。買い物リストがあるのに買い忘れる… 素晴らしい。この忘れるという能力、かつては「老人力」と呼ばれてたこともあったっけ(遠い目)。
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子どもに「生きるってなに? 死ぬとどうなるの?」と訊かれたら、こう答えるつもり

オレに似て、ヒネクレ小僧になるだろうなぁ。で、あと10年もしないうちに、こんな質問をされるだろうな。

(´∀`)ノ < トーチャン! トーチャン! 

       んー? ドシタ? >(゜ロ゜)

(´∀`)ノ < 生きるってなに? 死ぬとどうなるの?

       んー? じゃぁ「生」と「死」辞書引いて読みを調べろ >(゜ロ゜)

(´∀`)ノ < ソースル!


…セイ、ショウ、シャウ、あり、い、い・かす、い・きながら、い・き、い・きる、い・く、い・ける、う、うぶ、う・まる、う・まれながら、う・まれる、お、お・う、お・き、お・ふ、き、すすむ、たか、なま、なり、なる、のう、のり、は・える、は・やす、は・ゆ、ふ、ぶ、ふゆ、み、よ





…シ



       んー? 分かったか? >(゜ロ゜)

(´∀`)ノ < 分からねぇ

       バカか、「生」の読みを数えてみろ! >(゜ロ゜)

(´∀`)ノ < いち、に、さん… トーチャン! いっぱいありすぎて数えられねぇ

       じゃぁ「死」の読みを数えてみろ! >(゜ロ゜)

(´∀`)ノ < 一個だよ

       それが死だ。一つの状態しかねぇことを「死」というんだ >(゜ロ゜)

(´∀`)ノ < じゃぁ「生」は?

       数えんのが面倒なぐらいたくさんのカタチあるもの、それが生だ >(゜ロ゜)

       変わっていくもの、変われるもの、それが生だ >(゜ロ゜)
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インテリジェンスをもう一匙(大森義夫)

…の最終回を読んで分かったこと。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
  祝 ! 刊 行 化
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 これは、独自の情報機関(intelligence)の必要性を説く連載記事。月刊誌「選択」の連載のうちイチバン目をつけている記事。昨今の政府対応・マスコミの情報収集能力の貧弱! 貧弱ゥ!! なのは、いわずもがな。

「スパイ衛星で防衛庁と政府が祭りやってるが、あれはハードじゃなくってソフトなんだ、集めたデータを"情報化"できる人間を育てないとイミないんだヨォォォ!!」

 という作者の声が聞こえてくるようです(作者の声は脳内変換してあります)。どういう本なのかは、最終回をレジュメ化したので、以下を読んでもらえば分かる。

 「対外情報庁」を作っても、単体では意味なし。裾野を広げる必要がある。peripheral devices(周辺装置)の広げ方は以下のとおり。

周辺装置1…大学

  「情報学」がコンピュータセキュリティ…    _/ ̄|○ コイチジカントイツメタイ
  「危機管理講座」がデリィバティブの演習…  _/ ̄|○ ナマエマチガッテルヨ、ソレ

「情報」について、激しくカンチガイしている大学がある。大学でのインテリジェンスは、「人間を観ろ!!」に尽きる。マキアヴェッリやフーシェの古典から、外交史を中心に世界史を徹底せよ。情報入手/分析の技術は二の次でよし。

周辺装置2…職能訓練

スパイ養成と後ろ指さされるのがそんなに恐いか? 。国際政治や安全保障の理屈を机上で学んでも、日本の情報力は身につかない。専門知識と指導力を備えた教官をおけ。訓練生はまず強靭な肉体作りに励め。

周辺装置3…研究機関

とりあえず「米国政治」「華人」「コリアン」をテーマに実践的な政治研究が行える機関を作れ。米国政治レポートなんて、それこそ星の数ほどでているが、一言「浅い」とバッサリ。その理由がイカしてる。ちょと引用するね。

例えば「ネオコン」である。ネオコンの出現といわれる「新しいアメリカの世紀のための計画委員会(PNAC)」が「基本方針についての声明」を発表したのはクリントン政権下の97年6月だった。日本の各方面がネオコンを取り上げたのはブッシュ政権が誕生し01年の9.11テロが起き、米軍のアフガン進攻が始まった後である。(インテリジェンスをもう一匙「見果てぬ夢」は唄う より引用)

良質な研究者はいるのだが、なべて組織的に実践的にレポーティングできる「組織」が必要。せめてby name(記名式で)実績を競うオープンな場を作れ。

果たしてそんな機関は、今の日本で作れるか?

 元内閣情報調査室長、大森義夫氏の結論は「できる」である。 必要性は私も同感。できる範囲で(ボランティアでもいいから)力をかしてやりたいぐらいだ。

 しかし、そう思う一方で、それをどう統御するのだろうか、とも思う。日本版CIAは、やはり首相がコントロールするのだろう。そんなことができるのだろうか、と思う。大森氏は情報機関が独善に流れない工夫として、政府責任でインテリジェンス評価(estimate)を公表せよという。機密費であんだけ騒がれたうえで、有権者は納得してくれるのだろうか?。答えは単行本を読みながら考えてみたい。

単行本は『「インテリジェンス」を一匙――情報と情報組織への招待』と題して、選択エージェンシーより4月下旬に刊行されます。

-- 2004.3.8追記 インテリジェンス・コミュニティーなる記事を見つけたので気になるトピックにリンクを張ってみた。

○大森義夫氏は立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の危機管理学演習(企業と情報)で講師をしているとのこと。

○これはワロタ!! These Weapons of Mass Destruction cannot be displayed(英語)… んで、これがWIRED NEWSの解説(日本語)

○土屋大洋氏のインターネットを萎縮させるインテリジェンス・コミュニティーも興味深い。日本のインテリジェンス・コミュニティーの現状については、大森義夫氏と同じ認識だ。ただしその先が分からない。

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2004/3/24追記
「インテリジェンスをもう一匙」に触発されて書かれたユン・ヘリンさんのコメント。ざっと見しかしていませんが、長文&キワどいところを突いている記事です。

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塔山森から山本直樹。かわったねぇ…

【この記事のレジュメ】山本直樹さんの最近のマンガ「堀田HOTTA」を読んだ私の感想です。一般的でないし、漫画は18禁だし、信者の方には勉強不足な内容だし… という記事です。私の一方的な自己満足。ココログ連中には不可視にしたほうがよいとおもったり。

 「堀田」を読んだ。びっくりした。すごかった。何が凄いかって? んー…思いもよらないエロを見たから。言い方かえると、斬新(かつ実用的な)体位を知った感じ、かな。

 「デマコーヴァ」が最初だった。「触手」というジャンルがあることを知ったのは、彼のおかげ。あのトンデモ世界は、ずっと後に、サム・ライミ監督「死霊のはらわた」とかS.キング著「デスペレーション」で再確認することになるんだけれど、とにもかくにも、凄いなぁ、と思った。

 次は「はっぱ64」だった。「山本直樹」という名前になったのもこの頃だったと記憶している。んー… 一葉と双葉、今から思い返すと、ありゃ「萌え」という感情だったに違いない。「デマコーヴァ」から「はっぱ64」まで、ものすごく変化した作家だと思った。

 「きわめてかもしだ」が二番目に好き。一番好きは「あさってDance」。この頃のスピリッツは良かったナリ。エロ+ドキハラが入り混じってた。「あさDan」っつーても、誰も知らねーだろうなぁ(信者でもない限り)。「僕らはみんな生きている」とか「blue」「ありがとう」ぐらいまでは付き合ったけれど、「デマコーヴァ」時代からすると、んー… 弱くなったねぇ。

 さっき「堀田」を読んだ。

…………
……
…     すげー

      すげーすげー

      こんなん、アリ?

、という世界。
エロは「消しが薄くなったなぁ」という程度。ありゃ、相変わらず。
それよりも、世界。
すげー
こんな「世界」を創れるなんて…
おもわず知らず、

  「本人?」

とつぶやいてしまった(御免)。

 あそこはとても良い。中はどうなってるんだろう? と覗こうとしたらえらい怒られたことがある(アタリマエか…)。釈迦もキリストもマホメットも、それから私自身も、みーんなここからやってきたのだ。その「向こう側」がどうなっているかを見せてくれるファンタジー。

浄土か穢土か? それは読んでからの、お楽しみ。
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私の問題解決方法

心がけていることをつらつらとかいてみます。だれかの参考になればと。
私は、次の3ステップで解決を試みます。

ケース・スタディ[年金問題]

1. あるとき、私はこう考えます。
   「年金が問題だ。ちゃんと貰えなくなるかもしれない」

2. そして、私はこう考えます。
   「私は年金の何を問題としているのだろう?」
   そして、リストアップしていきます。

   1) 将来設計のゆがみ(もらえる価値の目減り)→不安
   2) 社保庁のずさんな経営、うまみだけ吸った奴らが野放し→腹立つ
   etc...

3. 最後に、それぞれの「問題」について、作業を割当てます。
   1) 将来の不安
     ・目減り分を見越して、別立てで積み立て...○
     ・50歳~に別収入が入るよう、立案...×
   2) 腹立つ!!
     ・野放しの奴らの氏名を調べ、投票時に確認...○
     ・奴らに天誅を下す...×

   自分ができるものは○、できないものは×をつけます

○をつけたものを、「問題」ではなく、「課題」と名付け、スケジューリングを行い、あとは実行するだけ。

×をつけたものを、「問題」でも「課題」でもなく、別の名前を付けて、以降、その名前で呼ぶようにします。
(「運命」、「あきらめごと」、「たっぷり呪詛」など)

解決に向かって、自分具体的に手を打てないものを、「問題」と名付けない...これが、私の問題解決法です。

自分が解決できない「問題」は、問題ではありません。
逃げ?… そうかもね。でも、限られた時間でこなすには、これしかないのよ。
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鳥インフルエンザネタを煽っているのは誰か? その結果、誰が得をするのか?

【この記事の結論】各紙、たいしたネタが拾えなかったので、水に落ちた犬に石投げているだけ… 。むしろ、「報道されてない」感染症の方に目をむけるべき。

「ごまめのつぶやき」の、マスコミのいいかげんさを読みました。私は朝日新聞からですが、同じ印象を受けました。

私の場合、NHKデータマップ2/29放映の、感染症・謎の拡大ルートを見たことがキッカケでした。

 昨年流行した、鳥インフルエンザへのオランダ政府の対応を中心に、「現代の」感染症と闘う人々のドキュメンタリーでした。ニューヨークという都市のど真中で、西ナイル熱に罹患した女性の話などは、痛ましいとしかいいようのありません。いっぴきの蚊に刺されただけで半身不随になるという、かなりショッキングな内容でしたが、撮りかたは淡々としていました。

 確か結論はこうだったかと。「これだけ交通網が発達したいま、未知の感染症から安全な場所など、ない。ウィルスとヒトはずっと昔からつきあってきたのだから、この闘いに終わりは無い」

 んで、翌日の朝日一面のセンセーショナルなこと!
てっきり「トリ→…→ヒト」の感染が確認されたんかとびっくりして読んでみたら…(゚Д゚)ハァ?

びっくりして損した。

 確かに、養鶏業者の方々には大打撃で、お気の毒とは思います。あるいは、これ以上の拡大を防ぐための行政の対策は、ガンバッテと思います。

 しかし、煽り方はまるでbiohazard。ヒデェよなぁ… でもネットで裏がとれて、良かったよなぁと思ってたら、ごまめさんがキッチリと検証していました。

加熱調理して消費されたのなら、WHOがウソをついていない限り、現時点で騒ぎ立てる必要はないものと思われます。ラーメンのスープを70℃以下で煮出す革新的な新手法を取り入れているラーメン屋なら別ですけど。

 この箇所なんてサイコー、思わず噴いてしまいました。上手いこといいますね~。確かに、現時点では冷静に対応するのがオトナです。騒ぐほうが香具師ってものよ…

 その一方で、ウィルス感染症で、現時点で、最も気になっているのがHIV感染症(あるいはAIDS)。インパクトの恐ろしさ、確実性、その増加傾向は、こっちの方が優先的でショ?

  どして報道してないの?
  あるいは私だけがバカでマスコミから読み取ってないだけ?
  (ネットからはたくさん取れます)

私の懸念はHIV、AIDSについて書いてみるにまとめてあります。
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2/4追記
する。T.K.さんのコメントで、

 >H5N1が人のインフルエンザに変異することではないでしょうか。
 新型イン フルエンザが発生すれば、誰も抗体を持っていないわけ
 ですから、その被害 は通常のインフルエンザの流行をかなり上回る
 ものになるでしょう。

というのは、理解はできます。もしその仮定が実際になるなら、その通りだと思う。
えと、私は検疫センターで働いているわけでもなし、厚労省の使役者でもなし。私にできることは、「外から帰ってきたら、手を洗う・うがいする」ぐらいかな。

突然変異については、私がコントロールできないことなので、放っておく。
みんな、オトナになろうよ。
このままだと鳥FluPanicになりそうな予感…

しょーもな(w
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腐女子ちずさんに釣られてみる

固唾を飲んで見守っているサイトに、「腐女子の行く道、萌える道」がある。

ミゾオチに笑いが突き刺さるネタ満載(一部解読不能。たぶん知らない方がいいんだろうな)。

どうして固唾を飲んでいるかというと、ちずさんのカレシの富野(仮名)さん(のーまる)を、BL(ボーイズ・ラブ、つまり♂♂)ワールドへ御誘致する過程をつぶさにレポートしているからなんです(思わず敬語)。

世界は違えども、似たようなことを された身 にとって、その経験をレポートするのは、富野さんにとって有意義かもしれないので、書く。ちずさん、もしコレを読んでいるのなら、彼氏にも読ませてやってくれ。彼を救い出すためにも…!

まぁ、この記事、ネタにされるだけで、「富野漢組(おとこぐみ)化計画」は粛々と遂行されるのだろうなぁ。

では、はじまりはじまり~

むかし、嫁が「カノジョ」だった頃の話。彼女と同棲してたころ、私のゲー趣味は、
   ・ゼルダの伝説(時のオカリナ&ムジュラの仮面)
   ・タクティクスオウガ
   ・街
の3つに収斂されていた…彼女は、ゼルダと街に付き合ってくれた。オウガは「ちょっとだけ」難しかったらしい。
そんな私に、ある日、彼女は言った。
  彼女「ねーねー、サターンはアドベンチャーゲームがいっぱいあるんだよ」
  私 『ふーん』
  彼女「ねーねー、この"黒の断章"とか面白そう」
  私 『ゴシックホラーか… やってみるか?』
  彼女「うん!」
以降、以下のゲームを二人で消化していきました…
  プリンセスメーカー2
  EVE バーストエラー
  野々村病院の人々
  DESIRE
  慟哭

トドメは「世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」…こういう「世界」があるんだなぁ… sigh

con.commit();

先生! Heuristic例外が発生しました!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ,、_,、
       ( ´ロ`)ノ "

rollback あきらめれ。グッバイ、俺
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 '`,、'`,、 ( ´∀`) '`,、'`,、



























…最近やったゲームは、
   みずいろ
   Ever17
   kanon
でもって、今では「カノジョ」じゃなく「嫁」と化した人のセリフは

  「なにコレ? 髪が緑の看護婦なんて、ヴァカじゃない?」

Σ(゜ロ゜;) ! !( … マナマナさまになんてことを)

  『あ、あんですとー!!』

  「アンタ言葉が変。そんなことより、○○ちゃんと覚えてよ!」

○○には、以下のいずれかが入ります。
   ・とっとこハム太郎「200%のジュモン」
   ・ロックマンエグゼ「風を突き抜けて」
   ・世界はピーポー振り付け

…ふッ、オンナっつーのはそーいうもんよ。
…全て息子のため。まー惚れた相手に尽くすのが女子(おなご)の性(さが)というものよ。
そして私は、とあるセリフを思い出す。

時間は最も優しく、そして残酷な物…全ての傷を癒してくれるかわりに、あなたへの想いをうつろわせてゆく…

涙が止まらないのはなぜだろう _/ ̄|●

 というわけで、富野(仮名)さん! 獅子はわが子を千尋の谷へ突き落として、這い上がってきた子をわが子と認めるけれど、ちずさんは、引きずり込んだ後どうなるかは不明ですぞ。

 人の心はうつろいやすい。貴方がただ弄ばれるだけのオモチャなのか、そうでないのかは、その後の貴方の反応如何に関わってます!趣味が合えば、かなり楽しい人生を歩めるカモ~。

そうでないなら、「きちゃダメー!!」(ナウシカ風に)
BANANA FISHぐらいなら、まだ、間に合う… はず。
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スティール・ボール・ランの原作(ネタバレ全開モード)

「遙かなるセントラルパーク」を読んだ。たぶん、スティールボールラン(以下SBR)の原作だと思う…

ネタバレ無モードで書いたレビューを読むならこちらへドゾ。

こっちはネタバレ全開モードで書くんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 トランス・アメリカ。ロサンジェルスからニューヨークまでのプロフェッショナル・ランニング・レース。「遙かなるセントラルパーク」は史実をヒントに作られたとはいえ、SBRはさらに「遙かなる…」をヒントに描かれたJOJOともいえる… 私が勝手に思い込んでいるだけなのかもしれないが。

SBRのネタになりそうなトピックを洗い出してみる。
  1) ドイツチームvsアメリカチーム
  2) 洪水
  3) 女性ランナー
  4) 大統領からの妨害工作
  5) FBIの査察
  6) 労働組合の妨害
  7) 大運動会
  8) 賭け(人間対馬車レース)
  9) 賭け(ボクシング)
  10) 意図された交通事故
  11) 大団円

1) ドイツチームvsアメリカチーム

 トランス・アメリカには、ほとんどの人が個人で参加していたが、「チーム」を組んではダメ、というルールはない。そのため、レースの前半は、コーチ&医師団を引き連れた2チームがしのぎを削ることになった。

 結局アメリカチームは成績が振るわないまま、ドイツチームはドーピング(コカイン)疑惑により、リタイアすることになる。

2) 洪水

 レース前半のクライマックス。コース上の橋が洪水で渡れなくなった。急遽迂回コースが得られるが、急流を渡ってしまえ~と「ショートカット」を試みる一団がいたのだが… という話。最初はてんでバラバラだった集団が、「チーム」を意識して行動するようになったというオマケ。

3) 女性ランナー

トランス・アメリカには、最初、121名の女性ランナーが参加していた。始まってすぐに120名が脱落することになる… そしてたった一人の女性「ミンスキーの踊り子」だけがニューヨークまで走り続けることになる… SBRでももうすぐ出てきそうな予感。

4) 大統領からの妨害工作

 このレース、大統領からギャングまで、あっちこっちからありとあらゆる妨害工作を受けることになるんだけど、この「大統領命令」なる妨害は秀逸。大統領は票のためにアレコレと手をまわすんだけれど、このレースの主催者フラガナンは、そうした障壁をものともせず、ときには運で、またあるときには運で、さらにいざというときは運で切り抜けてゆく…

5) FBIの査察

 上の妨害工作の一環。「レース参加者に人殺しがいる」というウワサを元にのりだすFBI捜査官。フーヴァー長官(でしたっけ?)も登場します。えーと、B・Bといえば分かるかな? 地下ボクシングで試合で人を殺してしまった人がランナーにいて… という話。結局、担当捜査官が、フラガナンに昔助けられたことがあるという話で事なきを得るのだが…

6) 労働組合の妨害

 こんな大レース、スポンサー無しではやっていけません。んで、スポンサーになった一企業が、これまた悪名高い搾取企業だったからサァタイヘン。地元の労組がレースを潰せとばかりに実力行使を仕掛けてくる。事前にキナ臭さを察知したフラガナンは、ランナーたち全員にIWW(組合の略号)のTシャツを着せることでピンチを切り抜ける。

7) 大運動会

こんな大レース、資金が底をついてしまう… ので、スポンサー集めに狂奔するついでに、通過町の大イベント「ハイランド・ゲームズ」に参加するランナーたち。

「…そこでわれわれは全員、ハイランド・ゲームズとかいうものに招待されたのだ。いったい、どんなゲームなんだい?」
「スポーツ大会ですよ。スコットランドでは近くの町や村から人々が集まって、走ったり、ジャンプしたり、投げたり、格闘をやって楽しむんです。ダンスやバグパイプコンテストをやることもありますよ」
(上巻p.297)

「ハイランダー悪魔の戦士」を思い出した私ってば…
_/ ̄|○
highland:スコットランド高地、スコットランド特有の(リーダーズ英和)
作者がスコットランド出身とあって、スコッツネタが満載。
(ウィスキーのスコッチのことを"スコッツ"と言い直すところがニヤリ)

8) 賭け(人間対馬車レース)

 いよいよ資金が底を尽くかと思いきや、フラナガンは窮余の一策をぶつ。すなわち、誰が見ても成立しないゲーム「人間対馬」を興行するのである。短距離と長距離ともに「人間が」勝利を得るという、すごいレースなり。

9) 賭け(ボクシング)

 「人対馬」で負けた地主が、賭けボクシングを提案する話。これもまた、元地下ボクサーがランナーにいて、「トランス・アメリカ・チーム」が勝利を得ることになるのだが…念のため言っておくけれど、SleepingSheep は出てきません。10センチ爆弾もありませんぞ。

10) 意図された交通事故

 場所はシカゴ。仕手はアル・カポネの手下2名。レースの掛け金2000ドル欲しさに、あるメキシコランナーを車で轢く… はい、ここまで読んだら分かるね。いったい誰がシカゴで死ぬことになるのかを… ひょっとして死なないかも。なんせサンドマンだからな(w

11) 大団円

ニューヨークの少し手前で、メインバンクが破産します。資金は底を尽きます。んで、東西奔走した結果、あらたなスポンサーがつくことになるんだけれど、その条件が、

これまでの全てをご破算にして、セントラルパークまでの42.195㌔までを、レースとする(いままであんだけ苦労したのは、いったい何だったんだぁぁぁぁぁぁぁー)
です。最後のレースに全てをかけるランナーたち。死闘、そして死闘。最後に残った4名は、ゴール目前で「手を取り合って」歩みだすのであった… 完

…とまぁ、駆け足で書きなぐってきたのですが、この倍のエピソードが詰まっています。読んでみそ、面白いから。
え? 絶版だって?

  図  書  館  に  逝  け  !!

最後に。胸に刺さった言葉を引用しとく。わたしはrunnerじゃないけれど、この言葉は覚えておきたいから。

ヴェガスまでの道のり。標高5000フィートを超えるマッカラー山脈越えを前に交わされた会話。
「その通り。いつだってランナーをつぶすのはペースなんだ。決して距離じゃない」
(上巻p.231)

そう、目標までの距離じゃない。
あんたが何を目標にしているのかが問題じゃない。
ただ、あんたがどんなペースでその目標に向かっているかが、気になるんだ。

つけたし。
SBRで下半身不随のJOJO。彼の家族の「貴族としての生活」は、株の暴落によりなくなる筈。んで、彼は、家族のために走らなければならないハメになるような気がするなどと言ってみるテスト。
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「続・子どもへのまなざし」のざっとした紹介

これはろみえすくさんBlogのDainのコメントより抜書きしたもの。

先ほど「続 子どもへのまなざし」を読み終わりました。
「子どもへのまなざし」は、講演をまとめたものですが、これは読者からの質 問への返事をまとめたものです。例えば、

    子どもが「あれ買ってこれ買って」というのですが
   母性がうすい、育児にむかないという悩み
    乱暴したり、いじめたりする子ども
    子どものうそについて
    子どもへの虐待
   etc…

他に、知的障害の子どもの育て方について別に一章を割いています。
結論。悩む前に読めてよかったなぁ、と思ってます。

嫁さんは「子どもへのまなざし」を読みません。「産みの苦しみを知らない男 は、頭で分かったとは言えても、心から本当に理解できるはずがない」と言 い切ってます。ある意味スガスガしいですな(w。そして、とってもその通りだと思う。子ども産んだこともない人が語るな、と。

でもね、私の場合、この本を読んでから、嫁さんに、「がんばれ」と言わなくなりまし た。子どものケアは二人で出来るけど、ママのケアはパパしかできないから。
だから、全ての新米パパさんに読んで欲しいなーと思っています。
新米ママさんは、きっとこの本を知っているはず。読めばラクになれるから。

…よーくかんがえてみたら、私のこのコメント、ろみえすくさんだけじゃなくって、新米パパママにできるだけ伝えたいメッセージであることに気が付きました。
それぞれのトピックについては、追々書いていくつもり。
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都内のカラス(石原知事発言録を読んで)

3/2朝日東京面の「石原知事発言録」より。

カラスも色感があるのか、少なくとも白黒の判別はつくようでね。カラスが跋扈(ばっこ)しだしてから東京の白いハトというのはほとんどいなくなっちゃったんですよ。白いハトはねらわれやすいんだな。


( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー

おもしろいのは、同じ白に近いんだけど、カラスの天敵ってのは、だれか知ってる? カラスが絶対かなわない鳥がいるんだよ。カモメ。カモメにはかなわないんだね。


( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー

慎太郎さん、博識。
毎週火曜日、朝日東京面。石原語録は面白いです。信条が徹底的にズレているなぁ、と思う一面もあれば、こんなトリビアもあるし…

基本的に、ネタだと思って、読んでます。

○カラス対策プロジェクト

サイトを見る限り、スカスカな内容を膨らませてあるだけなので、レジュメ書くのはカンタンカンタン。

1) 清掃の事業主体である区市町村に対し、以下の働きかけを行った
    ・夜間収集や戸別収集の実施ごみの収集方法の工夫
    ・防鳥ネットの利用拡大
2) 試験的な捕獲を、以下の要領で行った
    ・カラスの生息数調査を年2回実施
    ・都内数箇所にトラップを試行的に設置
    ・複数箇所の巣の撤去

上記以外は、Webページを読む限り「検討」している段階です。

○都市におけるカラス問題

ここの、東京都「カラス対策プロジェクトチーム報告書」に対する意見書が面白い。ポイントは、

1.都市におけるカラス問題とは、都市問題の結果であって原因ではない
2.捕獲策を優先させないほうがよい理由として、
  a) 諸外国を含めて調べても、費用対効果が薄い
  b) 都民の意識がそちらに奪われ、ごみ対策に自らの責任を感じなくなる
  c) 子どもたちに命を軽視するようなこの対策の説明がされていない

モノは言い様、ナリ。

3.有効なごみ回収方法を報告(まだ模索/試行段階だが…)
 ・早朝収集、ポリバケツ貸与、特殊な集積所ケースを開発(品川区)
 ・防護ネットを無償で貸与する(世田谷区)
 ・有料化、戸別収集を実施(日野市)
 ・時間別ごみ収集(品川区)
 ・夜間・早朝収集(三鷹市)

通勤前にチラと見る限り、かなり効果を上げていると思われ。ただ、防護ネットを「突破」するヤツも見たことがあるが…

基本的に、
  1) 餌となる生ゴミの管理
  2) カラスの個体そのものを減らす(巣こわし、捕獲)
により、一定の効果はあるようです。
…ただ、「都」だけで考えてもしょうがないんですけれど。
集合住宅でバルサン焚く場合は、みんなでやらないと意味ないようにね。

○都市におけるカラスの生態と生活被害対策について

カラスの生態って、知ってるようで知らなかったなぁ、と思ったところを引用します。

上野公園に一日中留まる公園派,荒川などの河川敷の小公園を周回する下町派,さらに銀座,赤坂,六本木などの繁華街を次々と回るシティ派があります

欧米ではカラスって、あんまり見かけないなぁと思っていたら、こんな一文が… 見慣れない分「不吉感」があるのかな?
「石原発言録」にもあったけれど、カラス===>オーメン(グレゴリーペックのやつね)が頭のどこかに刷り込まれているよな…

え、わたし?
ある子カラスを「そら」と名付けた少女の話を思い出して涙ぐんでみたりする。

ハシブトガラスは欧米諸国にはいません。これらの国々の都市にはその代りに同じような地位にカモメ,アライグマ,クマなどがおり,ごみを野外に放置しておくことはこれらの動物を人に近づけることになるので,法令でごみの野外放置を禁止している所もあります(アラスカ州の例)

○カラストリビア

・2002年3月時点で、東京都で3万7千羽…ねぐら調査より

カラスよけにCDや風車…ときおりベランダにCDを吊り下げているのを見かけるけれど、あれはカラスよけだったのか…

・7,125円/1羽…カラス捕獲対策についての費用対効果より。ただし人件費除く

・ハシボソカラス : 「ガーガー」[MP3/RealAudio]と濁った声。農耕地や河川敷など開けた環境を好む

・ハシブトカラス : 「カーカー」[MP3/RealAudio]と澄んだ声。山林、人家の近くを好む

○amazonより

カラス、なぜ襲う―都市に棲む野生

カラスはどれほど賢いか―都市鳥の適応戦略

カラスとかしこく付き合う法


などとカラスネタ探してたら、こんな「美しいカラス」発見!!
古今東西カラスのはなし

うわーきれい…青空と真っ白な雪に、黒い雄姿は似合いますね~

> ゴミあさりだけでなく、子供を襲ったり、特にハシブトガラスのあの嘴は恐ろしい

問9「カラスと目があうとおそわれるって本当?」の回答をみる限り、めったにくちばしでつつかれることはないそうです。足で蹴られることはあるみたいですね。

ごみ漁りに路地を低空飛行するカラスとぶつかった、という話は聞いたことありますが…

カラスと、あおぞら、か
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スティール・ボール・ランの原作(ネタバレ無モード)

…と思われる、「遥かなるセントラルパーク」を読んだ。きっかけは、@JOJOの1928年に行われたアメリカ大陸横断フットレースで知って、おおっと思って読んだ。正確に言うと、20年ぶりの再読だな。

 少年ジャンプ連載中の荒木飛呂彦「スティールボールラン」(以降SBR)は、アメリカ横断ウルトラレース。SBRは馬でも車でもなんでもアリなのに対し、こっちは人間の足だけで走る。莫大な賞金をかけて、ロサンジェルスからニューヨークまでを人間の足で走るんだよ。考えただけでも気の遠くなるような道程だが、この壮大なアメリカ大陸横断マラソンは、1928-1929年C.C.パイルという興行師が企画し、実際に行われた[URL参照]
。この史実に想を得て書かれたのが、コレ。

   常軌を逸した破天荒な設定
   猥雑で魅力的で、底抜けに陽気なキャラクター
   笑いあり、涙あり、色恋あり、ハァハァも少しだけ、アルヨ !!
   予想のつかない展開、トラブルまたトラブルを乗り越えて、
   ど  ん  で  ん  が  え  し
   …そして、
   (半ば予想してたけど、それでも感動的な)大団円。

この話の真髄ともいえる一節を引用する。気分は「そこに山があるから」と同じ。

 ドクのみるところ、ブレイク、コヴァック、オキャロル、そして、少なくともあと千名のランナーにはニューヨークで賞金にありつける見込みなどこれっぽっちもない。なぜ、連中は走り続けるのだろう? ドクはこんな疑問が生じたことに、われながらびっくりした。
 彼らがそうするのは、走っている時間が、どんな大家も、雇い主も、政治化も奪い取ることのできないひとときなのだからだ。彼らは失業手当や施し物の列に並び、でっぷりした政治家どもが絶え間なく会議を開いてお茶をにごしている間に、なす術もなく、ただ待っていた人達だった。彼らとてトランス・アメリカに勝てそうもないということはじきに悟った。
 それでもなおレースを続ける肚を決めたのだった。彼らはただアメリカを走って横断するために参加したのだ。何人も彼らを止めることはできない。なぜ走り続けるのかを問う必要もなかった。
(下巻p.159)


原題は "Flanagan's Run" 『フラナガン』は、この大会の主催者の名前ナリ。
さいきん面白い小説を読んでいない?


     じ  ゃ  ぁ  こ  れ  を  読  め  !


あ、言うの忘れてた。勘違いの無きよう。
「遙なるセントラルパーク」には波紋もスタンドも「回転球」も出てきません、念のため。

あ、も一つ言うの忘れてた。
amazonにある「遥かなるセントラルパーク」は誤り。文春文庫版は[遙か]だよ、涼宮遙のハルカ。

以上、ネタバレ無モードでした。ネタバレ全開モードはこちら。これは「遙かなる…」のネタバレであって、SBRがそうなるのとは別なことにお気をつけあれ。
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あなたも達人になれます

… という本の紹介。「達人のサイエンス」。怪しさ100%なんだけど、マヂです。

   あなたがマスターしたいと思っているものは何ですか?

   それは、カンタンに手に入れることができますか?
   それは、スグにものにできるものですか?

 いわずもがな。あなたがマスターしたいと思っているものは、習得が難しかったり、時間がかかるものでしょう。また、お金を出せばすぐに解決できるようなシロモノでもないはず。

 努力、練習、Try&Error、精進… コトバは違えども、「積み重ね」が必要なものばかり。ちょっとぐらい失敗しても、メゲずに、腐らずに、「積み重ね」の過程そのものを楽しまなくっちゃ。

 そう思う一方で、私たちは、テレビ等から「お手軽クライマックス」を刷り込まれています。つまり、テレビの中では、障壁にぶつかり、努力するシーンはあれど、「ずーっと努力し続ける」場面は、ありません。どんな困難も次回にはクリアしている筈。

 ケとハレ(*注1)でいうならば、ハレ。つまり、テレビの中では毎日がお祭りみたいに扱われています、場所でいうならば新宿歌舞伎町みたいな。テレビでは、「努力は→すぐに実る」ように描かれています。

 じゃぁ現実は?

 どえらい努力して、しかも何度も何日も努力し『つづけて』、ようやく、すこしだけ、上達する/成果が出る… そういうものじゃぁ、ありませんか?

 で、フラストレーションに陥るのでしょう。チャンネルを回せば歌舞伎町。お手軽にクライマックスが得られるのに、自分の日常はずーーーーっとフラットなままに「見える」。

…いくつか抜書きしておきますね。伸び悩んで、くじけそうになったとき、この本を思い出してください。

  ・日々の練習そのものを楽しむ。プラトーの状態そのものを楽しみとせよ
  ・ある地点に到達することが目的ではない。その過程こそが重要なのだ
  ・人はエネルギーを使うことによって、エネルギーを得る
  ・人生とはプラクティスであり、終わりなき学びの旅である
  ・達人とは、「永遠の初心者」のことである

最後に。この本は、 hirocさんご紹介の「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦」つながりで知りました。hirocさん、ありがとうございます。

hirocさん読書メモ『達人のサイエンス』

*注1 : 共同体の中での構成員の活動を「ハレ」と「ケ」に分類する。日常的に繰り返される生活の一環としての活動は「ケ」、宗教儀式や婚姻儀礼等の特別な行事にまつわる活動は「ハレ」と呼ぶ。晴れ舞台、晴れ着など。
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萌えるチボー家の人々3

3.父と娘

第4巻「美しい季節 II」です、前回(親子丼)の続き。ダニエルのとーちゃん、ジェローム。筋金入りの助平なんだけど、ひょんなことから捨てたリネットを救い出そうとする。キャバクラ(っつーか娼家)から身請けし、田舎へ帰そうとする。あんだけさんざんなことやっときながら、この一事でもってこう考える。

ジェロームは、たまらなくなって、彼女のそばへ歩みよった。そして、腰のまわりに片手をまわした。《おれはよい人間なんだ。おれは他人が思っている以上によい人間なんだ》彼は心にこうくり返した。彼の指は無意識にスカートのホックをはずしかけていた。いっぽう唇は、彼女のひたいの上に、父親らしいキスを押しあてていた。

「よい人間」は無意識にスカートのホックを外そうとはしないと思われ(w
別れのシーンはせつない。あんだけ慰みにされ、捨てられ、後に「許してくれ」といけしゃーしゃーと迫られ、許した男から去るとき。それでも女は健気だ。息子にまで迫られたのにな(w

やっと汽車が動きだしたときに、たまらなくなったリネットは、からだじゅうの力をあつめて、ドアから身を乗りだし、「ダニエルさんに…」と、言った。感動のあまり、そこで声がわれてしまった。「よろしく…」

おっと、これは書いてなかったな。リネットは、そもそもメイドとして雇われて、お手つきにされた一人です。萌えるというよりも、せつないな、ここは。

ジェロームとリネットが父と娘「もどき」だとしても、この後のクララとイルシュは本当の父と娘。自分の情欲をコントロールできなくなったとき、人間はかくもあさましく、おそろしい行動が取れるんだなぁ…しみじみ。

ちょっと説明すると、この物語の主人公、アントワーヌ・チボーの彼女ラシェルの昔の情夫がイルシュ、その娘がクララ。

悲しいのは、クララに婚約者ができたとき、これまでと異なり全力で父を拒もうとする態度。あたりまえじゃん、と思うのだが、その行動は正常じゃない。

「わたし、まったく偶然に、見てしまったの… 部屋のそばまで来ると、なんだかドタンバタンという音が聞こえる… ドアは、半分あきかけになっていた。クララは、ブラウスも着ず、両腕もむき出し。そして乗馬服のスカートをもぞもぞさせていた。そして、あたし、ドアをあけたとき、クララが、椅子の上においてあったむちを取って━━━ぴしり!イルシュの顔を強くはたいたところを見たの!」

結局、近親相姦から逃れるためには、結婚ではなく、死を必要としたところがクララの悲劇。それにつきあったのが婚約者だった… ここも「死とセックス」あり。

…スマソ、紹介してて思うが、萌えないねぇ、哀しいねぇ。

一気にここまで書いたが、チョト休憩。誰か読んでるのかなぁ。反響ありそうなら、4と5を書きます。
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