« 子どもはどこまで残酷になれるか | トップページ | 第12章:プロジェクト調達マネジメント(その4) »

デジタル覆面

ブロードバンド低廉化、blogの普及により、個人スナップをネットにアップロードする人が飛躍的に増えた。アップする人にとっては個人アルバムを公開するノリだろう。親類縁者や知人に公開する場合、これほど便利なツールはあるまい。

その一方で、個人情報の最たる「顔」が手軽に気軽に流通できる下地ができたともいえる。新しい犯罪手法「インターネットの個人サイトで女児を物色した」でも示唆した通り、犯罪予備群がターゲットを物色するとき、blogは強力なツールとなるだろう。

かつて子供服の通販カタログを収集する(;´Д`)ハァハァな人がいた。服を買うためではなく、ここではとても書けない別の目的のために使っていた。今は違う。例えばgoogle「運動会」「学校」イメージ検索を見ると、沢山の児童の顔、顔、顔が並ぶ。クリック一発でどこの学校で、いつの運動会なのか分かる。

BBCニュース"Do babyblogs violate children's privacy? "(育児ブログは子どものプライバシーを侵害しているか?) には「google等に引っかかりにくくなるよう、控えめに」とアドバイスされているが、子どもの写真を載せる人は、できるだけ沢山の人に見て欲しくて、アップするんじゃぁないかと

また、"Schools, parents, teachers at odds over kids' photos on Web sites "(学校サイトに児童の画像を載せるか? ~学校・両親・教師の見解の相違~)を読むと一部の学校で「デジタル覆面(digital masking)」の必要性が挙げられている。学校行事をネットで広く紹介したいという考えがあり、その一方で、撮影された児童・生徒の肖像権・プライバシーの権利を守るべきだという考えがある。折衷案として挙がっているのが顔部分だけマスクを掛け、個人を特定できないようにする「デジタル覆面」という訳だ。

一読したとき笑止千万と思った。確かに笑ったが「2chやThe★あたりにオマエの子ども画像が晒されてたらどうする?」と自問してみてガクゼンとなる。"Schools, parents, teachers at odds over kids' photos on Web sites"記事より一部を引用する。下線は私が引いた。

"The effectiveness of digitally masking children's faces on possible crime is questionable," Keio University Prof. Jun Murai said. "In one respect, digital masking can ruin the lively presentation of a Web site. Now is a time of trial and error. We really need to discuss this issue in detail."

拙訳

「ディジタル覆面でそうした犯罪が抑止できるかについては疑わしい」慶応大学、村井純教授は語る。「この点において、デジタル覆面を施すことにより、ウェブサイトの活動を破滅させることになるかもしれない。今は試行錯誤のときであり、この問題について詳細な議論が必要だろう」

トライ&エラーですか。自分の子でトライしてほしいですな。詳細な議論ですか。いつするのでしょうね。この犯罪手口が現実化したときかな?

さて。9月、10月は運動会の季節ですね

--

参考blog:Achikochi"Masking Faces of Children on Web Sites"

|

« 子どもはどこまで残酷になれるか | トップページ | 第12章:プロジェクト調達マネジメント(その4) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: デジタル覆面:

« 子どもはどこまで残酷になれるか | トップページ | 第12章:プロジェクト調達マネジメント(その4) »