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萌えるチボー家の人々3

3.父と娘

第4巻「美しい季節 II」です、前回(親子丼)の続き。ダニエルのとーちゃん、ジェローム。筋金入りの助平なんだけど、ひょんなことから捨てたリネットを救い出そうとする。キャバクラ(っつーか娼家)から身請けし、田舎へ帰そうとする。あんだけさんざんなことやっときながら、この一事でもってこう考える。

ジェロームは、たまらなくなって、彼女のそばへ歩みよった。そして、腰のまわりに片手をまわした。《おれはよい人間なんだ。おれは他人が思っている以上によい人間なんだ》彼は心にこうくり返した。彼の指は無意識にスカートのホックをはずしかけていた。いっぽう唇は、彼女のひたいの上に、父親らしいキスを押しあてていた。

「よい人間」は無意識にスカートのホックを外そうとはしないと思われ(w
別れのシーンはせつない。あんだけ慰みにされ、捨てられ、後に「許してくれ」といけしゃーしゃーと迫られ、許した男から去るとき。それでも女は健気だ。息子にまで迫られたのにな(w

やっと汽車が動きだしたときに、たまらなくなったリネットは、からだじゅうの力をあつめて、ドアから身を乗りだし、「ダニエルさんに…」と、言った。感動のあまり、そこで声がわれてしまった。「よろしく…」

おっと、これは書いてなかったな。リネットは、そもそもメイドとして雇われて、お手つきにされた一人です。萌えるというよりも、せつないな、ここは。

ジェロームとリネットが父と娘「もどき」だとしても、この後のクララとイルシュは本当の父と娘。自分の情欲をコントロールできなくなったとき、人間はかくもあさましく、おそろしい行動が取れるんだなぁ…しみじみ。

ちょっと説明すると、この物語の主人公、アントワーヌ・チボーの彼女ラシェルの昔の情夫がイルシュ、その娘がクララ。

悲しいのは、クララに婚約者ができたとき、これまでと異なり全力で父を拒もうとする態度。あたりまえじゃん、と思うのだが、その行動は正常じゃない。

「わたし、まったく偶然に、見てしまったの… 部屋のそばまで来ると、なんだかドタンバタンという音が聞こえる… ドアは、半分あきかけになっていた。クララは、ブラウスも着ず、両腕もむき出し。そして乗馬服のスカートをもぞもぞさせていた。そして、あたし、ドアをあけたとき、クララが、椅子の上においてあったむちを取って━━━ぴしり!イルシュの顔を強くはたいたところを見たの!」

結局、近親相姦から逃れるためには、結婚ではなく、死を必要としたところがクララの悲劇。それにつきあったのが婚約者だった… ここも「死とセックス」あり。

…スマソ、紹介してて思うが、萌えないねぇ、哀しいねぇ。

一気にここまで書いたが、チョト休憩。誰か読んでるのかなぁ。反響ありそうなら、4と5を書きます。
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